座喚く本能

何故かひどく冷静である
とてつもなく落ち着いている


けれど、お腹の底ではモヤモヤどろどろ。


嵐の前の静けさ。


ざわざわと木々たちが騒ぐように私の心の中も座喚いている。


私の勘はひどく当たる。
幕が閉じるんじゃないかって。


しかも、私の態度が原因で。


多分メールがきてもモヤモヤする内容だろうし、電話がかかってきてもいつもみたいに話せない。

自分から電話をかける気分にもなれない。

私の悪い癖だ。


好きになるととたんに面白みのかけらもない人間になる。

好かれようと空回りするし、でも結局下手な駆け引きして、しきれなくて自爆して泣いてしまう。


ダメな女。
最近やっと自覚が出てきた。


そらぁ簡単に気持ち許す女より捕まえられそうで捕まえられない女と探り合いしてるほうが楽しいでしょう。

私は正面切って突き進んでしまうので。
誰とでも、なわけではないけれどやっぱり好きな相手だと嬉しいし。


それが仇となるのだけれど。


あの子にはそうしないことが武器となる。


なんだか貴方はあの子を選ぶんじゃないかって。


そう思うのです。


あの子にぜんぶぶちまけたい。
彼の秘密も、私の気持ちも私のことも。


誰にも言えない私の本音。


あの子はすべてを知っても彼を許せる?

もし、あの子がなにも知らずに貴方と繋がるのなら私は貴方を許せない。

許したく、ない。


そのときは、


いらない。

と言って、貴方のぬくもりを捨てるよ。