終わりの始まり。

2012年。

11月。


久しぶりの再会。
ただただ楽しくて、嬉しくて、ドキドキして。

また会いたいと思った。





11月の終わり。

心を揺らしながら彼に会った。


優しくて、穏やかで、彼と笑い合いたい、大事にされたい。大事にしたい。

そう思った。


彼もそう思ってくれてたらいい、と。





けれど、早くに近づき過ぎた。


拒めなかった。
終わったあと、彼女にしてくれるのか聞いたら、彼は考えさせてと言った。


こんな関係から始まって、今さらちゃんとした付き合いなんてできるわけない。



彼は私に対してそこまでの感情がないことも、付き合う気もないことも、わかってる、わかってるのだけど。



どうしようもない男。



わかってるよ。



だけど、それでも繋ぎ止めたいと思うのは私は彼を好きだからなんだろうか。


独占欲?

プライド?


涙が一度も出ないのは、彼と同じく私もどうしようもない女だからなのか。


誰にも言えない戯言。


ひっそり、こっそりと、



吐き出して、唯一本音を言える場所にしたい。