もうやめよう、と。
彼を心の中で責めるのは。
ひどい男だ、と思っていた
やるだけやって、あとは知らんぷりしたり、適当なその場しのぎの言葉を投げ掛けたり。
幸せ、って言ったのは。
その場の雰囲気で言ったんでしょ、ってそのとき言えなかった。
でも、所詮私の一方通行なのだった。
それに、彼が僅かでも振り向き掛けた時間があった。
交わらないはずだったものがあるときをきっかけに交わった。
彼によって傷つけられたこともたくさんあるけれど、彼に私はたくさんのものを与えてもらった気がする。
気持ちが落ち着いたら、電話しよう。
さよならの電話を。