滲んでゆく。
後悔はしていない。
私は、ダメな女かな。
いろいろ思うことはあれど、後悔はない。
前のあの子のときだって、付き合ってきた彼に対しても後悔の文字はない。
付き合うことに対しても、別れたことにたいしても、だ。
貴方に気を使っているのではない。
軽い女でもない、と言い聞かせている。
でもこれを他人に言うときっとただの軽い女なんだろうな。
貴方にはそう思われたくない。
貴方も軽いけれど、ね。
私は狡い。
貴方が人を突き放せないのを知っている。
結局は優しいのを知っている。
そこに私はつけこんでいる。
無意識に。
あなたの心に少しずつ私の色が滲んでゆけばいい、と。
心の中で願っているよ。