君の荷物を一つ私に、

思ったより彼はたくさんの荷物を背負っていて、とても未来を楽観視出来ることは当時は無理だったらしい。

君と僕はなにか似ている。
通ずるものを感じる。


彼の言葉を思い出す。

君は私の過去を見越して、
そう感じたのだろうか。


あのとき、私は全然違うのにって思っていたけれど今となっては私も君と通じるものを感じるよ。


無責任なことは言えないから、君の荷物を半分。とか、そんな器も持ってないくせに迂闊なことは言えないけれど一つ。


君が抱えている荷物を一つくらいは、私に預けてくれないだろうか。

一つくらいなら私も君を軽くできると思うのだ。

大きな荷物の一つなんて、君にとっては変わらないかも知れないけれど。