6年ぶりの感情を
もう、自分は恋愛なんてしないんじゃないかって思ってた
人と向き合うのは怖い、
離れられるのは怖い、
気持ちが無くても甘い言葉を囁き、触れてくる人は溢れるほどいるじゃない
いつから、とか分からないけれど気付いたら好きになっていて、いろんな問題が山積みなのはわかっているし周りを心配させることも分かっている。
それでも私は彼のことがたまらなく好きなのだ。
彼はそのあたりに溢れている目先の欲だけで触れる男だとは思いたくない。
思いたくはないけれど、わたあめみたいにふわふわした時間はあっという間に溶けて無くなってしまってあの時間はなんだったんだろうと1人涙を流す夜を過ごしている。
どうしてわざわざそんな難しいところを、と言われた。
そうだね、私もそう思うよ。
もっとシンプルに、自分の気持ちだけで行動して、自分の気持ちと相手の気持ちだけを尊重し合うことが出来ればどんなに良いだろう。
でもそれは出来ない。
彼と一緒にいるということは、私の感情次第では涙を飲んでばかり日々になるだろう。
それでも傷つくことが分かっていても、彼に近づきたいと思うのだ。
もう、一歩離れているのにね。
それでもあの日抱き合った熱と愛おしそうに私を見つめる優しい瞳だけは本物だったと信じたい。
好きだよ。
後ろ姿も、手を振る仕草も、時々タメ口になるところも、ちょっと意地悪なところも、笑うと声が高くなるところも全部好きだよ。
君を思い出しながら今夜も涙で頰を濡らすよ。
君に笑顔で会うために。