ピリオド、を打つつもりだった

この2週間泣いて、泣いて、朝起きても夜中に目が覚めてもずっと涙が溢れて彼の不幸を願ってしまったり、何で?どうしてるばかりで本当に精神が崩壊していた。

心がズタボロになって、友達に泣きながら電話して、もうこのまま何かあってうまくいったとしても幸せにはなれないってことも自覚してて、もうやめようって思った。

1週間近く読んでくれないLINE。

もうブロックされてるんじゃないかなって思いながら電話して、出てくれなくて、2時間半後にようやくLINEが来て、それはそれでやっぱり意図して今までのLINEは読んでなかったんだなと思ってまた泣いたんだけど会って話ができるか聞いた。

ずっと会う口実に取っておいたタバコと、一緒にしようねって言ってたもうやることもない花火、おばあちゃんへのプレゼント。

全部持って会いに行った。終わらせるために。

こちらの一大決心なんて知らずに、事もあろうか彼は私があげたタバコの灰皿を持ってきた。

私のクルマ専用の灰皿。

彼の痕跡を残したかった。

前回会った時に持ってこなかったからわざとだと思っていて、もう車に乗ることがないから持ってこなかったんだろうなと思っていたからこのタイミングで持ってきた彼に驚いた。

ああ、もうなんでそういうことするの。

そもそも2人でプライベートで会うのが久しぶりだったからなのもあるけれど、珍しく饒舌に喋る彼。

仕事の話をして、会話が途切れた時に最近どう?と聞いて、私何かした?と尋ねる。

なんもしてない、なんかしたんですか?

ううん、と首を振る。

ね、何もないでしょ。

私がストレスになってる?会いたいって言い過ぎた?負担になってない?

ストレスでもないし、会いたいって言い過ぎてることもない、普通だし負担でもない。

返事をしなかったのも何の理由もないらしい。

べちょべちょに泣いて、最近眠れなくてストレスを感じていると言っていたから私もその理由になっているのかと思った。そうだとしたら話をしなければと思った旨を伝えると、全然何でもないから大丈夫だと言う。

これからも会いたいって言っても良いらしい。

せめて会えるか会えないかは教えてほしいと伝えた。

自分の身体のことを話した。

少し楽になった。

久しぶりの彼のにおいは相変わらずいいにおいで涙が出そうになった。

ライターと、灰皿を置いて帰る彼にまたがあるのではないかと期待してしまう。

また離れられなかった。

馬鹿で狡くて逃げてばかりいる私達はきっと、こうしてまた離れるタイミングをこれからも何度も逃すのだろう。

それを笑うか泣くか2人ともきっと真逆の選択をするだろうけれど。