悦びを噛み締めて。

あれから一週間、不規則なLINEと当たり障りのない会話しか出来ない場所でしか会えなくて、さらに電話も一度失敗してしまったので余計に心が落ちていて、声が聞きたくて、どうしても繋がりたくて、返事は止まっていたけれどこちらから電話したいと連絡した。

そしたら会おうと言ってくれて、昨日からの三日間はきっと地獄だと思っていたのに私にとってはありえないほどのご褒美で。

会って話したいって思う。

今日会いたいって思ってた。

そう言ってくれたことで私がどれだけ嬉しいか君は知らないのだろう。

あのときキスをするまではキスをしたいと思ったことはないだとか、どちらがハグを仕掛けたのか忘れていたのはまぁそれなりにショックはショックだけども、それよりも君が私に会いたいという感情を抱いたという事実が何よりも幸せでもしかしてここがピークなのでは?とすら思う。

この人はいろんな状況的にも受け身で、好きだとか会いたいだとか自発的に恋愛に関しての明言は避けるのだろうと思っていたので帰り際その話を聞けてうれしかった。

君のどこが好きになったのか、いつから好きだったのか聞かれて答えると恥ずかしがっていて、それもまた愛おしかった。

君ともっと話がしたいよ。

触れ合うだけじゃなくて君の言葉を聞きたい。

私の言葉を聞いて欲しい。

欲だけでなくそういう時間も過ごしたい。

少しずつ、好きになってくれたら嬉しい。

少しずつ、歩み寄ってくれれば嬉しい。

君が好きだ。